マックグループ基本理念

 援助機関として、経験と力と希望を分かち合い、ソブラエティ(飲まないで生きる)を維持するための知恵や手がかり(回復のプログラム)を提供することにより利用者が新たな「生き方」を育むための準備をする

 どんなにひどいアルコール依存症者(アルコール依存症を中心としたアディクション領域での問題をもった人を指す)でも、回復に向かえるプログラムがここ(マックグループの施設)にある。

 経済的、社会的に、そして生き方に問題を抱えて施設を訪れるアルコール依存症者に対し、私たちは生きてきた経験を分かち合い、回復への希望のメッセージを伝え、更に地域社会に向けて希望のメッセージを発信していくことをその使命とする。

 訪れる者に対し、新たな「生き方」に向かう手助けを行うためにAA12ステップに基づく回復のプログラムを提供し、共に成長していくことを私たちは目指している。

「A.A.との出会い」や「A.A.12ステップを使って回復の道を歩んでいる人たちとの出会い」によって得られた「回復への希望」を、私たちは確信をもって、施設を訪れるアルコール依存症者に伝え、彼らが地域の12ステップグループ(A.A.を中心とした12ステップグループを指す)につながれるよう、その橋渡しを行っていく。

 これらを実現していくために、私たちは次に示す指針のもとで行動する。

信頼をして

・施設を訪れるアルコール依存症者の「人間としての尊厳」を尊重し回復のプログラムを提供する。

・仲間意識が漂う雰囲気のなかで、互いのアノニミティを大切にし、安心してくつろげる居場所を提供する。

正直に

・提供できるサービスと提供できないサービスを見分け、常に私たちの「無力」な部分を認識しつづける。
・機会あるたびごとに見直し(棚卸し)を行い、回復のプログラムの提供に必要なことを学びつ づけていくことによって、私たちの経験に深みを加えていく。

 

謙虚さをもって

・医療・保健・福祉などの専門機関との関係を大切にし、地域のなかで様々な人やグループとの協働を図っていく。

・自己中心的な思考に支配されることなく、誰をも(職員相互にあっては互いに)コントロールすることはしない。

伝え続ける


・どんなにひどいアルコール依存症者でも回復できるという信念に基づき、生き方に問題のあるアルコール依存症者に、AAの12ステップに基づく「回復のプログラム」を伝える。

・その信念に基づき、マックの施設が行っている「回復の手助け」を地域社会にも伝えていく。